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厚膜タイプ

ダイカスト成形金型では、特有の損傷形態(ヒートチェック、溶損、焼付き)が発生します。
厚膜タイプは損傷形態やコスト/納期に合わせて4種類をラインナップしています。
耐ヒートチェック性を重視される場合、特殊仕様の表面処理を提案させていただきます。

厚膜コーティング“9µm”

従来比3倍の膜厚9μmの厚膜コーティングにより、優れた耐摩耗性と耐溶損性を示します。
高温のアルミ溶湯が接触した場合、厚膜コーティングがバリアとなり金型材料を保護します

窒化複合処理(ViOLA-R/Acro9-R)

熱負荷の高いアルミ溶湯の場合、コーティング膜のピンホール欠陥等から侵入し、金型材料の溶損が発生します。
金型材料の表面を窒化処理したViOLA-R/Acro9-Rは、FexNy(窒化鉄)成分により、侵入したアルミ溶湯と金型材料の溶損反応を抑制します。

ラインナップ

膜種ViOLAViOLA-RAcro9Acro9-R
主成分TiAlN窒化+TiAlNAlCrN窒化+AlCrN
外観色パープルパープルグレーグレー
膜厚7~11μm7~11μm7~11μm7~11μm
硬さ24GPa24GPa22GPa22GPa
摩擦係数0.50.50.50.5
表面粗さRz<3.0Rz<3.0Rz<4.0Rz<4.0
密着性(Lc)60N80N60N60N
耐熱温度800℃800℃1000℃1000℃
処理温度<500℃<500℃<500℃<500℃
重量180kg180kg180kg180kg
最大処理サイズ(コーティングエリア);φ500×600mm(φ450×400mm)
*耐溶損強化タイプ

耐溶損性が進化“ViOLA”

ViOLAは緻密な膜構造によってピンホール欠陥を抑制し、金型基材へのアルミ溶湯の侵入を阻止して金型の溶損発生を抑制します。
ViOLA-Rは窒化複合処理により、圧倒的な耐溶損性を示します。

ダイカスト金型向け選定ガイド

高い耐熱性

耐熱温度が1000℃

耐熱温度が1000℃を示すAlCrN系耐摩耗層を最表層に使用することで、ダイキャスト加工等の高温環境での寿命向上を実現します。
(大気炉での加熱保持試験による耐熱温度)

耐焼付き性(亜鉛合金;ZDC2)

Acro9コーティングピンは亜鉛合金の凝着がなく、優れた耐焼付き性を示します。

アルミ部品(ADC12)のダイカスト成形

Acro9-Rにより焼付きと溶損が抑制され、ピン形状を維持します。

厚膜タイプのご注意点

厚膜タイプのコーティング膜は内部応力が高いため、ピン角形状に生成した場合、局部的に剥離が発生する場合があります。
対象製品の角部にコーティング処理が必要な場合、面取り加工を実施していただくか、標準タイプ(膜厚2~4μm)への変更を推奨します。
角部に局部的な剥離が発生した場合でも、平面部のコーティング膜特性に影響はございません。

厚膜タイプに関するお問い合わせ

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